イカの色は、何色でしょう?その答えで、あなたの見たイカの鮮度がわかります。イカは海の中で気持ちよく泳いでいるときは、内臓が見えるほど透明感があり、背の部分が黒褐色です。これが吊り上げられるとまもなく茶褐色に変化し、時間と共に、乳白色に変化していきます。
  イカにも色が色々あるように、イカの種類も豊富です。世界には、約450種類のイカが生息し、日本近海では約90種類のイカが確認されています。寿命はおよそ1~2年、一回の産卵を終えると力尽きてしまいます。世界のイカの漁獲量の80%をしめるのがスルメイカで、函館のイカ漁を代表するイカでもあります。


イカが私達の手に届くまでの簡単な流れをムービーで見ることができます。

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スルメイカは日本海の南部や東シナ海で秋から冬にかけて生まれ、おもに対馬暖流にのって日本海を北上します。一部の冬に生まれたイカは黒潮に乗って、北海道沿岸から千島列島まで芳情します。秋から冬になると、秋生まれ→冬生まれの順番で産卵のため南下します。たった一年の大回遊です。

 

 

 

■ヤリイカ(ジンドウイカ科)
全長約40センチ。浅い海に生息し、身が薄くやわらかいため、特に刺身用に珍重。世界中の海域に分布。同じ仲間でヤリイカより小型のジンドウイカがいます。函館では「豆イカ」と呼ばれ、4~5月に店頭に並びます。

■スルメイカ(アカイカ科)
全長約30センチ。日本近海に広く分布し、肉厚な身は刺身から珍味加工まで幅広く利用される。函館では「真イカ」と呼ばれます。

 

 

 

イカは背骨のない無脊椎動物で「軟体動物」の仲間です。頭の下から10本の腕が伸び、頭の上には内臓があります。このように、腕、頭、内臓が一直線に並ぶ生物を「頭足類」と呼びます。

 

■ひれ
ゆっくりと泳ぐときには、ひらひらと動かして姿勢を保つ。えさの魚に突進するときには、ぴたっと閉じてまるでロケットのような形となる。

■胴体
頭に見えるが、エラ、心臓、肝臓、胃、生殖腺などが収まっている。

■漏斗管
この管から胴体内に取り込んだ海水うをジェットエンジンのように噴出して泳ぐ。ちなみに、腕の方向に進むのが全身、ひれの方向が後進。漏斗管の方向をすばやく変えて、前後左右や急停止、ホバーリングをする。

■口と頭と目
口の中には鋭いくちばし上のカラストンビがあり、これで餌の魚の肉を噛み砕く。目にはまぶたがないが、視力はよく、暗い海の中でも平気である。

■吸盤
十本の腕の先には吸盤がある。とげのある角質吸盤がいくつかあり、つかまえた獲物をがっちりと離さないしくみ。

■触腕
2本の長い触椀で餌の魚を捕まえ、残り八本でしっかり抱え込む。

 


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